悩みなんて存在しないよブログ

悩みなんて本当は無いってことをゆっくりお話ししていきます。

他の人をどう見るか

人は自分が他者のために役に立っていると思える時、自分がここにいてもいいという所属感を得ることができ、自分のことを好きになれるという話をしました。

しかし、他の人が隙あらば自分を陥れ、自分を傷つけようとする怖い人だと思っていれば、他の人の役に立とうとは思えませんから、所属感も得られず、自分を好きになることもできません。

そこでアドラーは、他の人は「仲間」である、と考えました。

仲間であると思えるからこそ、その人に関心を持ち、貢献しよう、協力しようと思えるのです。

しかし、他の人は怖い人ではなく、必要があれば、自分を援助してくれる味方、仲間、友人だと思うことは、簡単なことではありません。

特定の相手ではなく、漠然と他の人は怖いと見る人も、他の人に近づこうとはしませんし、何か役に立つことをしてみようとは思わないでしょう。この場合、他の人が実際に怖いかどうかは重要ではなく、他の人と関わることを避けるために、他の人を怖いと見なそうと思っているのです。このような人には、他の人のことを怖いと思うことを正当化する出来事が必要です。例えば、子どもの頃にたった一度だけ、父親に殴られたことから、父親と関わっていくのを避けるというようなことです。