悩みなんて存在しないよブログ

悩みなんて本当は無いってことをゆっくりお話ししていきます。

2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧

私には何ができるだろうか

たとえ自分がただいるというだけであっても他人から与えられており、ただ生きているだけでも他人に与えているということを知った上で、人のあり方が相互的なものである以上、可能であれば、積極的に他人に与えることに心を向けてほしいのです。自分は自分だ…

世界は危険なところか

この世界に危険がまったくないといえば、嘘になるでしょう。だからといって、過剰な不安を煽るのは間違いですし、外の世界は危険なところであることを強調しすぎると、もともと外に出たくなかった人が、世界が危険であることを外に出ない理由にしてしまいま…

一人では生きられない

人は他の人からの援助なしに自力だけで生きることはできませんので、必要な援助は求めてもいいのです。一人で生きていけないということの意味は、人が生物として弱い存在であるということだけでなく、日本語の「人間」という言葉が表しているように、初めか…

言葉で援助を求める

もし、相手が黙っていても、考えていること、感じていること、してほしいこと、してほしくないことが間違いなくわかれば、思いやりや気配りは美徳であるといえますが、そんなことはできないでしょう。 問題は、他の人が何もいわなくても、その人の思いや気持…

他の人への働きかけ

自分は他者の、他者は自分の期待に応えるために生きているわけではないと話しましたが、他の人にしてほしいこと、してほしくないことがあっても当然です。 そんな時、他者に働きかける必要がありますが、自分と同じ権利を持った他者に、命令することはできま…

自己中心性からの脱却

自分を必要以上によく見せることをせず、他の人の期待を満たすために生きているのではないと主張するためには、他の人も自分の期待を満たすために生きているのではないことを認める必要があります。 私は他の人の期待を裏切るかも知れませんが、他の人も自分…

他の人をどう見るか

人は自分が他者のために役に立っていると思える時、自分がここにいてもいいという所属感を得ることができ、自分のことを好きになれるという話をしました。 しかし、他の人が隙あらば自分を陥れ、自分を傷つけようとする怖い人だと思っていれば、他の人の役に…

特別なことでなくても

「行為」の次元では、「他人からの承認や注目される必要はない」ということを先に書きました。 一方、「人は他人との関係の中に生きている限り、たとえ何もしなくても、他人から承認されている」というのは「存在」の次元でのことです。 この「存在」の次元…

貢献は自己完結的

なぜ、貢献感を持てない人が多いのかというと、子どもの頃から受けてきた賞罰教育、とりわけ、ほめられて育ったことの影響ではないでしょうか。 人の役に立つようなことをする時に、自発的にではなく、ほめてほしいからという理由で行ってきたのです。その結…

自分の価値は他者への貢献によって得られる

どんな時に自分を好きと思えるか考えてみると、それは、自分が誰かの役に立っていると思える時ではないでしょうか。 反対に自分のことが好きになれないのは、自分が誰の役にも立てず、それどころか、自分は他者の妨げになり、自分さえいなければ他者は皆、仲…

自分の見直し

アドラーは、「私は自分に価値があると思える時にだけ、勇気を持てる」といっています。この勇気とは、対人関係に立ち向かう勇気です。 しかし、自分を好きではないという人は、対人関係を避けるために、自分には価値がないと思い、自分を好きにならないでお…

所属感は基本的な欲求

私たちの一番基本的な欲求は、所属感、つまり、自分が社会、職場、学校、家庭など何らかの共同体に所属しているという感覚、自分がここにいてもいいのだという感覚です。この所属感を得ることが、人の行動の目的であるということもできます。そこで、ここに…

そのままでいいのか

個人は社会のためにあるわけではないから、社会適応することはないといってみても、人は、社会的な対人関係的な文脈の中でのみ、個人になるのですから、最初から、他人との関係を離れて生きることはできないのです。もし私たちが一人で生きているのであれば…